エネルギー自給自足の建築技術 シンクタンク Thinktank

「普通」を疑え

家の設計を考えると頭が「普通」に支配される。 言わば、「普通」を疑うべきである。

どこにでもある、ごく当たり前、考えるほどではないものこそ、見直せば、 住まいの快適さとエネルギーの有効利用に貢献するチャンスをくれます。

4つの例: 普通の家にある仕組みだが、どうでしょう:

壁のビニルクロスは壁の湿気調整の能力を防げます。 木質でもコンクリートでも、そのままのほうが室内気候を安定させることができます。

ローンを組んで家を買うのは避けられないと前提に考える人が多いと思われます。 家族の成長とともに成長する家は検討してみるのは如何でしょうか。 生活空間を自分のニーズに合わせて、自分ペースで改善していく。 銀行に流れるファイナンスの費用よりも家そのものに投資できるようになります。

トイレを流すの「普通」はまた楽しい頭の体操。 東京の場合、秩父などのダムを建設し、ポンプで水を長距離運搬し、薬物で処理し、東京の家に流

し込む。 そのときは一応飲み水です。 その飲み水の大半は飲むわけではない。トイレで汚して捨てるだけです。 と同時に、東京の下水システムは雨が降るたびにあふれ、海を汚染しています。 雨のとき、その場所で降る水を家ごとに一時的に溜め、後でその雨水をトイレに使えば、ダム公害も下水のパンクも緩和できます。 おまけに非常時の水源、防火水にもなります。

お風呂を流すのも面白い。冬の場合、水を5度から45度に上げ、気持ちよくお湯につかれます。 40度の差です。 35度でぬるくなってしまうので、そのお湯を捨てます。 10度だけの差ですので、有効利用は投入したエネルギーの1/4です。 常温暖房に再利用すれば、35度から25度 間での分も使えろので、エネルギー効率はそれだけで2倍になります。

「普通」の良し悪しは各自で判断できます。 ここで話題にしたいのは、その「普通」の恐るべき頭の支配力。 意識すれば、よりよい家の設計できます。オーナーは指導者になれ。


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